ミトンブログ

岡山市中区高屋のパン屋、mittenのブログ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスイヴに

今年もクリスマスが終わった。 猛ダッシュをかけた師走も、 ここで一息。 まちのパン屋のクリスマスは、 毎年1日遅れ。 12月26日は、 私たちにとってのクリスマスとなる。 という訳で、 今年のクリスマスを振り返り、 ここにメモしておきたい話を。 まちのパ…

クリスマスのイケメン

パン屋での買い物に 子供たちの「おねだり」は付きものである。 「あともう1個欲しい!」 「ジュース飲みたい!」 ご想像の通り、 ここで子供たちの希望が叶うことは、 なかなか難しい。 「1個だけって言ったでしょ!」 「お家にあるからダメ!」 特にレジ前…

シュトレン

「このパンが、 こんな値段だったらびっくりするわ!」 そう談笑しながら店を後にした 4人組のご婦人。 奇遇である。 私もそう思っていた。 それをはじめて目にした 6年前、そのときは。 値段が高いと言われたのは 他でもない、 知ってる人は知っている、 ク…

だだちゃ豆

歌には、不思議な力がある。 『だだちゃ豆のうた』を聴くと、 無性に「だだちゃ豆」が食べたくなる。 「だだちゃ豆」というのは、 山形県庄内地方の特産品である。 枝豆の仲間なのだが、 「だだ、茶豆」ではない。 正しくは「だだちゃ、豆」。 「だだちゃ」…

ドドドォー!!!ナツ

電話が鳴る。 「ドーナツ20個、 20分後くらいにいけるかな?」 電話の主は、 他ならぬ、 たまごドーナツの生みの親。 ミトンのたまごドーナツは、 この方の 「素朴でおいしいドーナツが食べたい」 とのリクエストから生まれた。 おかげさまで、 今年初めに登…

カメラよりも

まちのパン屋の前にある道路は、 小学校の通学路である。 そのため、 小学校で何かしらの催しがあると、 人通りがずいぶん多くなる。 運動会、参観日、 さらには選挙の投票日。 人通りが多くなると、 有難いことに パン屋を訪れるお客さんも多くなる。 今日…

懐かしの 〜その②〜

前回に続き、 東広島市西条町の話、 その②を。 お好み焼き屋を後にして、 もう一人、 近況報告をしたい人のもとを訪ねた。 その人は、 バイト先で一緒に働いていた おばちゃんである。 私は学生のとき、 とあるコンビニで パンを焼くアルバイトをしていた。 …

懐かしの 〜その①〜

昨日、 広島の坂町で開催された、 パンの講習会に参加してきた。 その講習会の話はさておき、 今回は帰りに立ち寄った、 思い出の東広島市西条町の話を。 その①は、 よく行っていたお好み焼き屋さん。 西条には 学生のとき、4年間住んでいた。 家のすぐ近く…

寝坊と服

最近、一気に寒くなってきた。 朝、布団から出るのが辛い季節だ。 パン屋は、朝が早い。 寒さに負けて、 ついつい、寝過ごしてしまうこともある。 そんな、パン屋の寝坊にまつわる話。 数年前、私がパン屋に勤めていた頃。 誰かが寝坊するという、 ちょっと…

座る人

気付いたら、 そこに座っている。 そんな、 玄米ロールの話を。 ミトンの店先にある ガーデンチェアとテーブル。 あまり使われることはないのだが、 たまにパンを食べていく人がいる。 しかし、 店に入る前に座るのは、 彼女ひとりである。 気付いたら、 そ…

また来年

楽しい1週間だった。 悔しさも、 もちろんあるが。 無論、カープの話である。 今日は、 パンの話は置いておく。 昨日、 広島東洋カープの 今シーズン全ての試合が終わった。 最後の試合は、 スタジアムで応援することができた。 気は済んだつもりだが、 悔し…

灯台、瓢箪、ラスク

灯台下暗しと言うべきか、 瓢箪から駒と言うべきか。 これは、ラスクの話。 ミトンがラスクを作り始めたのは、 今年始めのことだった。 パン屋の定番であるにもかかわらず、 店がオープンしてから、 随分と月日が経ってのことである。 それまで作らなかった…

仕込む

常に絶望と隣り合わせである。 パンを作る仕事をしたことがある人ならば、 誰もが一度は、その絶望を味わう。 それは、仕込みの話である。 パン屋で働き始めたばかりの頃、 私は、 パン生地を仕込む仕事を任されていた。 店の1日の売上は100万円を超える。 …

国産

まちのパン屋は住宅街に店を構え、 オープン時間は朝から夕方まで。 この条件の下、 やはり出会ったのは、ただの一度。 お酒を飲んで、 きっちり出来上がったお客さんである。 からの「国産」の話を。 あれはミトンオープンから間もない、 12月の夕方。 店の…

あの衝撃を超えるものに、 未だ出合っていない。 というのは、デニッシュの話である。 そのデニッシュを食べたのは、 パン屋で働くことを考え始めたとき。 会社説明会で出された、 焼き立てのダークチェリー。 一口食べた瞬間、衝撃を受けた。 美味しい、感…

油絵に習う

どうすれば、その魅力が伝わるだろうか。 フランスパンの話である。 と見せかけて、絵画の話をしてみたい。 先日、『美の巨人たち』というTV番組で、 画家・東郷青児氏の油絵を取り上げていた。 ざっくりと内容を説明する。 スポットが当てられたのは、 『望…

カ舞吼!←「かぶく!」と読みます

リベンジに燃えている。 何を隠そう、 プロ野球、広島東洋カープの話である。 うちに来店される プロ野球ファンの方にはお馴染みだが、 まちのパン屋mittenは、 カープを応援している。 昨年は、 悲願のリーグ優勝と 日本シリーズ進出を記念して、 2016年カ…

パン屋と寿司屋

パン屋と寿司屋は よく似ていると思っている。 他愛もない話である。 回転寿司屋に行くと、 斬新なアイデアの創作寿司に いつも感心する。 ハンバーグや海老アボカドはもはや定番。 最近は生ハム、さらにはパンツェッタなんてものも寿司ネタになっている。 …

給食のパンを探して

今、考えてみると、 なかなかすごいことである。 というのは、 小学校の給食で食べていたパンの話。 給食のパンといえば、コッペパン。 私は、たまに登場するデーツパンが好きだった。 文字通り、コッペパンにデーツが練り込まれたパンである。 (デーツとは…

真摯な釣り人の教え

パン屋です。 突然ですが、ブログを始めます。 これは、ある男性のお客さんの話。 その方は、釣具屋さんで働いてるという。 朝、釣りに出掛けた帰りに、パン屋に立ち寄ってくれる。 ひょんなことから、彼がつけている釣りの記録ノートを見せてもらえることに…