ミトンブログ

岡山市中区高屋のパン屋、mittenのブログ。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

座る人

気付いたら、 そこに座っている。 そんな、 玄米ロールの話を。 ミトンの店先にある ガーデンチェアとテーブル。 あまり使われることはないのだが、 たまにパンを食べていく人がいる。 しかし、 店に入る前に座るのは、 彼女ひとりである。 気付いたら、 そ…

また来年

楽しい1週間だった。 悔しさも、 もちろんあるが。 無論、カープの話である。 今日は、 パンの話は置いておく。 昨日、 広島東洋カープの 今シーズン全ての試合が終わった。 最後の試合は、 スタジアムで応援することができた。 気は済んだつもりだが、 悔し…

灯台、瓢箪、ラスク

灯台下暗しと言うべきか、 瓢箪から駒と言うべきか。 これは、ラスクの話。 ミトンがラスクを作り始めたのは、 今年始めのことだった。 パン屋の定番であるにもかかわらず、 店がオープンしてから、 随分と月日が経ってのことである。 それまで作らなかった…

仕込む

常に絶望と隣り合わせである。 パンを作る仕事をしたことがある人ならば、 誰もが一度は、その絶望を味わう。 それは、仕込みの話である。 パン屋で働き始めたばかりの頃、 私は、 パン生地を仕込む仕事を任されていた。 店の1日の売上は100万円を超える。 …

国産

まちのパン屋は住宅街に店を構え、 オープン時間は朝から夕方まで。 この条件の下、 やはり出会ったのは、ただの一度。 お酒を飲んで、 きっちり出来上がったお客さんである。 からの「国産」の話を。 あれはミトンオープンから間もない、 12月の夕方。 店の…

あの衝撃を超えるものに、 未だ出合っていない。 というのは、デニッシュの話である。 そのデニッシュを食べたのは、 パン屋で働くことを考え始めたとき。 会社説明会で出された、 焼き立てのダークチェリー。 一口食べた瞬間、衝撃を受けた。 美味しい、感…

油絵に習う

どうすれば、その魅力が伝わるだろうか。 フランスパンの話である。 と見せかけて、絵画の話をしてみたい。 先日、『美の巨人たち』というTV番組で、 画家・東郷青児氏の油絵を取り上げていた。 ざっくりと内容を説明する。 スポットが当てられたのは、 『望…