ミトンブログ

岡山市中区高屋のパン屋、mittenのブログ。

ショコラーデ

『日本は、義理チョコをやめよう』

そんな、某チョコレート会社の

新聞広告が話題になった。

 

これに対して

世間では賛否両論沸き起こっている。

私たちは、というと

正直、どちらでもよいと思っている。

 

というより、

どちらかというと私たちも

バレンタインデーを盛り上げる側の人間である。

偉そうに

とやかく言っている場合ではない。

 

パン屋だって

バレンタインデーに一花添えたいと思っている。

だからミトンは、

バレンタインデーに

「ショコラーデ」をオススメしたい。

 

「ショコラーデ」というのは、

ドイツ語でチョコレートを意味する言葉である。

だが、パン屋が作る「ショコラーデ」は

チョコレートではない。

ミトンが作るのは、

ドイツ生まれの発酵菓子を

チョコレート仕様にアレンジした

「バレンタインシュトレン」である。

 

昨年も同じコンセプトで

「ショコラーデ」を作ったのだが、

今年は、

より本格的な「シュトレン」に

近いものに仕上げてみた。

美味しさのポイントは

真ん中に巻き込んだ「カカオマジパン」である。

 

他にもこだわりは色々あるが、

それは実際に食べてもらえると分かるので、

黙っておきたい。

 

まちのパン屋が、

「ショコラーデ」で伝えたいのは、

バレンタインデーという特別な日を

もっと楽しんでほしいということだ。

 

「シュトレン」は、

少しずつスライスしながら

時間をかけて食べられる。

 

そのいいところは、

特別な日の楽しみを

近くの大切な人と分けあえて、

長い時間、大切にできることである。

 

もちろん、

一晩で、一人で、

ペロりと食べていただくのも

大いにアリだと思っている。

 

実は、

私たちも一晩でペロり派だったりする。

分かっていても、

一度食べ出したら止められないのだ…

 

まあ結局のところ、

パン屋のバレンタインに

堅苦しい決まりは必要ないのである。

 

まちのパン屋は、

今年も「ショコラーデ」を作る。

 

「バレンタインシュトレン」、

名付けて「ショコラーデ」。

人の時間を紡ぐ「シュトレン」には、

「義理」なんて言葉は似合わない。

 

パン屋の特別な日は、

いつも

何気ない日常の延長線上に

あるような気がしている。

 

「義理」なんて

つまらないことは置いておいて、

今の特別な日常を楽しんでほしい。

ふと食べてしまえば、

おのずと大切な時間になってしまう。

 

それが、

まちのパン屋が送るバレンタイン、

「ショコラーデ」である。


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