ミトンブログ

岡山市中区高屋のパン屋、mittenのブログ。

ドドドォー!!!ナツ2

プロ野球のキャンプインが近づいている。

 

私たちが応援している

広島東洋カープの今季スローガンは

『ドドドォー!!!』である。

 

お察しの通り、

岡山でカープの話題を出しても、

ほぼゼロに等しい。

 

それでも今回は、

昨年の「ドドドォー!!!ナツ」に続き、

「ドドドォー!!!ナツ2」をお送りしたい。

 

本日の「ドドドォー!!!ナツ」は、

約1年前に登場してから、

ひそかに推している「吉備ドーナツ」である。

 

「吉備ドーナツ」とは、

その名の通り

岡山名物「きびだんご」に

インスピレーションを得た

あんドーナツである。

 

なんといっても、

そのこだわりは餡にある。

生地に包むのは、

岡山県産の備中白小豆から作られた白あん。

 

一般的に白あんというと、

インゲン豆を原料に作られたモノが

広く知られている。

しかし、

「吉備ドーナツ」の白あんは違う。

白小豆から作る

白小豆あんを包んでいるのだ。

 

白小豆と書いて、

「しろしょうず」と読む。

この白小豆、

普段あまり目にすることも、

耳にすることもないのは、

それが希少品種であることが理由だろう。

 

馴染みのある赤い小豆に比べ、

白小豆は、栽培が難しく手間がかかる。

そのため、価格の変動も激しい。

 

なので、

量販店で販売されている和菓子など、

世の中の多くの白あんは、

白小豆ではなく、

インゲン豆を原料にして作られている。

 

もちろん、

インゲン豆の白あんもおいしい。

しかし、

どんなにおいしいインゲン豆の白あんも

白小豆あんには敵わないと思っている。

 

白小豆あんの

風味、口どけ、後味のよさ。

それらは、

インゲン豆の白あんに比べると

まるで格が違う。

 

この白小豆あん、

北海道をはじめ、

全国の限られた地域でのみ栽培されているのだが、

その発祥は岡山にあるとされている。

 

よってミトンでは、

「備中白小豆あん」を包んだドーナツを

「吉備ドーナツ」と名付けることにした。

 

それともうひとつ。

「吉備ドーナツ」には、

こだわりの岡山県産食材を使用している。

 

それは、

表面にたっぷりまぶした「作州黒豆きなこ」。

「吉備ドーナツ」は、

あんドーナツなのに

外側をカリカリのフランスパン粉で覆っている。

「作州黒豆きなこ」には、

そのカリカリの表面に薄化粧をしてもらう。

 

この「作州黒豆きなこ」もまた、

普通のきな粉に比べると、

風味豊かで

ちょっと大人の渋い味わいがある。

 

「備中白小豆あん」に「作州黒豆きなこ」。

この2つの食材、

言わずもがな、

和菓子の世界においては高級食材である。

 

それが幸か不幸か、

ドーナツという

思いがけないフィールドで出合い、

「吉備ドーナツ」となった次第である。

 

まちのパン屋は、

今日も「吉備ドーナツ」を作る。

 

パン屋としては、

カープの本拠地マツダスタジアムでも、

今年の球場グルメとして、

「ドドドォー!!!ナツ」が

登場するのではと期待している。

 

ここは、

今季もカープに頑張ってもらうため、

私たちも

「ドドドォー!!!ナツ1&2」(非公認)を

もっとアピールしなければ。

 

今年こそ、

「吉備ドーナツ」の魅力を多くの人に伝えたい。

というわけで皆さま、

「吉備ドーナツ」をよろしくお願い致します。

なれなれしく

「キビドー」と呼んでもらえると喜びます。


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